2013年8月

お知
らせ
2013年8月30日

まだまだ「怪奇と幻想の夏休み」!

 ガケ書房さんで展開させてもらっている怖い本&雑貨フェア「怪奇と幻想と夏休み」がいよいよ今週の土曜日(8/31)までとなりました。おかげ様でたくさんのお客さんにきていただき、搬入の時に「お、これ売れ残ったら買おーっと」と思っていたアイテムは軒並み旅立っているようすです。嬉しいような、残念なような…。
 とはいえ、世界文庫さんとnowakiさんの本の補充もあり、まだまだコーナーの魅力は衰えていません。そこで、今回、現時点で店頭に残っている本の中から気になるアイテムをご紹介いたします。

■ 山田風太郎『柳生忍法帖』(古書)

 絵本充実のnowakiさん棚から、あえて絵本じゃないものを。男の子必読の傑作伝奇活劇の上で、伊坂芳太郎(装画)と水木しげる(挿絵)がそれぞれの手腕を奮った、手にしているだけでワクワクが止まらない一冊。思いがけないエログロモードの水木しげるのイラストに痺れます。

■ 降矢洋子『もうひとつのよる』(古書)

 福音館書店「かがくのとも」シリーズ。夜道を散歩する中ですれ違う蝶の群れ、ネコ、フクロウ…。捨てられた三輪車や人形にさえ微かなうごめきを感じる暗闇の世界を、児童向けだからといって手加減せずに描きます。nowakiさん棚には油断できない絵本が多数…。

■ MICHAEL WOLF『TOKYO COMPRESSION THREE』&『asoue』(新刊)

 他ではなかなか見かけない海外のビジュアルブックを出品してくれたのはYUY BOOKSさん。ドイツの写真家マイケル・ウルフの『TOKYO COMPRESSION THREE』は、東京の激しい通勤ラッシュの奇異性をえぐり撮った一冊で、この世のものとは思えない、まさしく通勤”地獄”の亡者のような人々の姿に戦慄します。
 同じくウルフの『asoue』はGoogleストリートビューに偶然映り込んだ「不幸な瞬間」をスクラップしたもの。笑ってはいけないと思いつつも、ついニヤリとしてしまう不幸ショットの連続を「VOW」的に眺めることができます。

■ 米倉斉加年『MASAKANE 米倉斉加年画集』(古書)

 先日、すき間が目立ってきた本棚に大量補充してもらった世界文庫さんの棚から。
 角川文庫の夢野久作『ドグラ・マグラ』のあの装画を書いた絵師として、またテレビドラマや映画で活躍する性格俳優としても知られる奇才・米倉斉加年の、絵師として全盛の70年代の作品を集めた1981年の画集。仄暗く淡い霧の世界から妖しげな絵の数々がじわっと現れては、見る者を魅了していきます。宇野亜喜良好きな人にもオススメです。名作『魔法おしえます』もあります!


以上、残りわずかな期間ですが、ぜひぜひ店頭でチェックしていただければと思います。
残り2体となってしまった「デスこけし」、nowakiさんの本とすっかり仲良しな「ぽっぴんたろう(新作の深泥池バージョン!)」、そして、図らずも蛆虫プロダクションさんの同人誌との絶妙なコラボレーションをみせているロバのアンテナさんのがま口もお待ちしてます!!

(京都)


お知
らせ
2013年8月10日

「怪奇と幻想の夏休み」始まりました!

ちのり文庫が主催として旗ふりさせていただいている、
ガケ書房さんでのホラー企画「怪奇と幻想の夏休み」が本日から始まります。

ジャンルを問わない様々な本屋さんや作家さんに「こわい本」や「こわい雑貨」を提供していただき、店内におっかなくも楽しいコーナーを作ってみました。

怪奇と幻想の夏休み 店内1

怪奇と幻想の夏休み 店内2

以下に、改めて出品者さんを紹介します(敬称略)。

● nowaki(こわい本)
絵本作家さんや器作家さんの個展を定期的に開催されている、本と生活雑貨のお店。
軽部武宏『まんげつのこどもたち』内田麟太郎×町田尚子『おばけにょうぼう』 などのこわい絵本(新刊。サイン本たくさん!!)や、nowakiさんらしい親近感のある古本をセレクトしていただきました。
http://nowaki3jyo.exblog.jp

● YUY BOOKS(こわい本)
昨年末、五条の「つくるビル」内にオープンされたばかりの本屋さん。国内外のビジュアルブックやリトルプレス、古本を扱われています。
浴槽でのポートレイトだけで構成された深瀬昌久の写真集や、行方不明の子どもの写真を集めた海外の写真集といったクールな佇まいの新刊と古本を揃えていただきました。
http://yuy.jp

● 世界文庫(こわい本)
アートディレクター/美術家の古賀鈴鳴さんによる京都・西陣船岡山エリアにある古書店。
お店では原田郁子(クラムボン)、皆川明(ミナ ペルホネン)、甲斐みのり、セキユリヲ等がセレクトした本が並ぶ【世界棚】が有名ですが、今回は、古賀さん独特の幅広い「こわい感」によって構成された「あなたの知らない世界文庫」を目の当たりにできるでしょう。
http://sekaibunko.com

● ロバのアンテナ(こわいがま口)
ガケ書房「もぐらスペース」への出店でおなじみのがま口作家さん。
ほのぼのとした可愛さの中に潜むどこか妙な感覚が魅力のがま口を作られていますが、今回、「妙な感覚」を大胆に出していただいたところ、「切断された指」「生肉」「UFOに連れ去られるビキニガール」など、思いも寄らないモチーフのがま口が完成しました。ぜひ間近で見てクラクラしてください。
http://robanoantenna.com

● hellchocolate(ぽっぴんたろう)
知恩寺・下鴨神社の手作り市、妖怪ストリートのモノノケ市、寺町「パラシルセ」、五条「つくるビル」など、いろいろな所に出没し、京都の妖怪・お化け好きに愛されている「ぽっぴんたろう」が登場です!落書きされたぽっぴんたろう、エクトプラズムを吐くぽっぴんたろう等の豊かなバリエーションと、その愛らしい吐血っぷりにときめいてください。
http://www.hellchocolate.com

● ZEST(デスこけし)
本イベントのランドマーク的に並んでいるのが、ストリートを中心に様々な分野で活躍されているグラフィティ・ライター、ZESTさんによる「デスこけし」。伝統こけしの背面にドクロをペイントした妖怪「二口女」的形態のもの、メキシコの宗教アイテムを思わせるポップでカラフルなもの、2種合わせて限定5体の出品です!

● =3=3=3(こわいZINE)
「女の屁」をテーマにした『PU』を発行している異色のZINEユニット。「プププ」と読みます。
あの島耕作の、主に下半身による罪深き行為を、アーティスト・山本坑さんが怨念たっぷりに写経した、前代未聞の「燃やして供養する」ZINEを出品!島耕作の意外なオカルト性に戦慄できる禍々しき逸品です。※8/10の夕方以降に出品予定です。
http://333pupupu.jugem.jp

● 蛆虫プロダクション(こわいZINE)
「閲覧注意」なエログロアニメを制作されている映像プロダクション。
「殺人」「死体」「自殺」「惨殺」をテーマにした映画批評本を出品していただきました。映画のグロテスクなシーンで埋めつくされた表紙には「うっ」と後ずさりするインパクトがありますが、その中では、日々の生活の隣り合わせに否が応でも存在する「死」にまつわる真摯な論考が展開されています。何となく目をそらしていた「死」について考えさせられるきっかけになるでしょう。
http://ujipro.web.fc2.com
 

今月いっぱい、8/31(土)までの展開です。
「夏の暑い日差しが和らいでいる」「妖しいものに出会いやすい」という点で、夕方・逢魔時に来ていただくのがオススメです!

(京都)