7月15日に東京は江東区・深川にて開催された「深川お化け縁日」に出店させていただきました。
夏から秋にかけて様々な怪談イベントを怒濤のごとく展開する『深川怪談2012』のオープニング的な催しのため、このスタートダッシュをよもや失速させることがあってはなるまいと、気合い十分の選書はもちろん、ちのり文庫始まって以来の鎌倉&京都ちのりのW店番を実現すべく、わたくしも深川入りしました。(実は、鎌倉さんとは1年ぶりの再会。)
本箱として使用する薄汚い木箱をかついでの上京。その姿はさながら「魍魎の匣」。総武線で包装が「わしゃあ」っと解け、人ごみの中で梱包し直すという間抜けな一幕も。
さて、当日はたいへんな酷暑。しかしながら会場を見わたせば、昔の面影が残る商店街に、打ち水、子供の水浴び、ビール、浴衣、うちわ…と、まさに古き良き夏の風情。「あとここに何が必要かっつったら、そりゃ怪談・妖怪しかないだろう!!」という素晴らしい環境!
さあ本も並べたし、あとはこの気持ちいい空間で、アイスでもほおばりながら、まったり他のお店さんを楽しもうかしら…。
…と思っていたらたいへんな間違いでした!
オープン早々から予想を超えたにぎわい。しかも人並み以上の怪談・妖怪リテラシーを持ちあわせ、この催しを積極的に楽しもうとするお客さんばかり。
浴衣を素敵に着こなしながら禍々しい本を手に取られるお姉さま。本を買っていただくのみならず、実話怪談を一席披露してくれたおじさま。怪奇マンガを手から離さない子供たち。そしてこの催しの黒幕である東雅夫氏と、京極夏彦氏の御大二人の登場。
次から次へとやってくるお化けウォリアーたちの攻勢に、われわれは防戦一方、テンパったまま閉幕となりました。
最初の思惑のように催し全体をゆっくり楽しむことはできませんでしたが、お化けファンの多さと老若男女の層の広さを目の当たりにし、怪談や妖怪の底なしの魅力を再確認することができました。
そして「ちのり背筋」をばしっと平手で叩かれ、これからの活動に勢いをつけてもらったような、そんな清々しい気持ちで深川を後にしました。
以下、いっぱいいっぱいとか言いながら、ちゃっかり入手していた素敵なお化けアイテムの数々…。
最近は1歳の娘がこれを見て「にゃあにゃあ」言うてます
三輪チサ、黒史郎、黒木あるじら気鋭の怪談作家も名を連ね、
全国に広がりつつある「ふるさと怪談」の今の勢いが伝わる一冊です。
なんと妖怪「びろーん」の漫画&研究だけで構成された入魂の一冊!
ほとばしるびろーん愛にちょっと感動してしまいました…。びろーん大好き!
最後に、こんな素晴らしいイベントの実現に尽力され、そして今も頑張っておられる主催者の方々、個性豊かな他の出店者の皆さま、そしてなにより猛暑にも関わらず前のめりでご来場いただいたお客さま、ありがとうございました!また来年もお会いできますよう!!
お化け縁日は終わりましたが、まだまだ『深川怪談2012』は続きます!
実行委員会のツイートで今後の動きをチェックです。
東雅夫氏のブログにもこれからの予定がまとめられています。
(京都)