2012年6月

古本市
2012年6月1日

第二回・天神さんで一箱古本市

 先日「第二回・天神さんで一箱古本市」に出店してきました。
 夏日と言っても良いくらいの晴天の中での開催。主催者の榊翠簾堂さんから「怖いてるてる坊主を作って晴天を祈願してくださいね」と言われ、円盤生物ノーバ的な姿を思い描いていたものの、結局作らなかったのが逆に功を奏したのかもしれません。

第二回・天神さんで一箱古本市

第二回・天神さんで一箱古本市

 しかし、桜の樹の下という場所のせいか、雨は降らないが毛虫は降ってくるという現象に見舞われ、毛虫にまつわる濃厚なトラウマを抱える私としては、常に油断ならない状況に置かれることとなりました。
 突然ばっと立ち上がって身辺を入念にチェックしたり、頭上をじっと見つめて微動だにしないという店主の奇行を目にされた方は、ますます不気味に思われたことでしょう。

たった一匹の出現で店主の幼き日の戦慄体験がよみがえる…

毛虫

 幸いお手伝いさんが来てくれていたので、危険な店番を押しつけて、普通のお客さんのように他のお店の箱を楽しんでしまいました。

 ちのりグッズに反応して頂いた「ら・むだ書店」さんでは和田誠と山田宏一の映画対談本を、おまけの手作りしおりが素敵な「みどり文庫」さんでは単行本を愛読している武田泰淳『目まいのする散歩』の文庫を、それぞれ買わせて頂きました。

怖い本以外にもちゃんと興味あります

「たかが映画じゃないか」など

 お隣さんだった「石と光」さんは神戸からお越し。「嘘」という斬新な切り口で興味深い一箱を構築されていました。澁澤龍彦のいかがわしい本を購入。
 以前から状態の良いものを探していた『日本のミイラ』を発見したのは、ガケ書房の貸し棚でもおなじみの「古書柳」さんの箱。さらに、アンテナをはりつつもなかなか発見できないでいた恐山関連本も見つけ、2冊を前のめりで購入。

今考えると恥ずかしい露骨な「ちのり掘り」ですね。

「日本のミイラ」など

 …などなど、すっかりご満悦な感じで店に戻ると、お手伝いさんに「お客さんから怖い本について聞かれても、そうですね..、としか言えません。」と困った顔をされ、反省。出品本を介したコミュニケーションも、店主、お客さん双方にとっての醍醐味なのでした…。

 それからはお客さんとの対話モードになるも、
 「ちのりシールかわいいですね。…いや、怖い本はちょっと…。」
 「怖い本は嫌ですが、グッズのこういうノリ、好きですよ。」
 「本じゃなくて、グッズを見にきました。」
 と、対話すればするほど、渾身の本箱に影が差すことに。
 そうなんですよ…いいでしょ…、と答えながら、複雑なやり切れなさを笑顔で覆うのでした。

 あと最後、店じまいのとき、カバンに毛虫がついていました。

 さて、そんなキャッチーな魅力が鼻持ちならないグッズを作成した鎌倉ちのりが今度は店番をします。6月10日『ブック・カーニバル in カマクラ』。5、6月の「一箱古本市」三部作の完結編となるこの催し、詳細は「出店情報」でご確認ください!

(京都)